作品紹介(2024年)
【ものがたり】
南の国のある村。ある日、台風に襲われる。
荒廃した農場を二束三文で買いたたいて強奪した傲慢な地主オッペルと、虐げられて働く百姓たちがいた。そこに新しい世界を求めて群れを離れた白象がやってくる。
初めは働くことを楽しんでいたが、百姓の仲間には入れてもらえず、食事のわらも毎日少なくなっていく。
体力も気力も衰えた白象・・・。
ある事件をきっかけに、白象に寄り添う小さな命が、白象を救うため、遙か彼方の森に向かって走り出す。
果たして白象の運命は・・・。
【解説・その他】
”人形が本当に生きているようで…”
”人形と人の呼吸、舞台装置、音楽全てに感動!”
”人間の表現力、創造力ってすごい!と涙が出ました”
2019年に劇団創立90周年記念公演として、脚本・演出を一新!
賢治とプークが送る、今を生きるすべての人へのメッセージ
【あらすじ】
昭和28年7月。終戦後7年以上も異国フィリピンのモンテンルパ刑務所に収容されていた、死刑囚を含むBC級戦犯108人が横浜港に降り立った。 二度と、生きて故国の土を踏むことはできないと絶望していた彼らを救ったのは、一曲の歌だった。
彼らの釈放をキリノ大統領に決断させた歌とは 「あゝモンテンルパの夜は更けて」
この歌を歌った歌手、渡辺はま子(島田歌穂)。
そして、この歌をキリノ大統領に届けるべく奔走した僧、加賀尾秀忍(大和田獏)。
二人の情熱が交錯するとき、歴史は動く・・・。
【解説・その他】
モンテンルパ捕虜収容所――。フィリピン、マニラにある白亜の建物。 東洋一と呼ばれた刑務所には、戦後主にBC級戦犯約150名が収容され17名が処刑された。
1949年、教誨師として日本から派遣されたひとりの僧が、囚人と共に生活していた。
「この人たちを救わないで、どうして僧と言えようか」
日本政府からの給金を打ち切られてもなお、受刑者を支え励まし続けた、加賀尾秀忍。 一方、戦犯が作詞作曲した「モンテンルパの夜は更けて」をレコードにし、刑務所を慰問、フィリピン政府当局に減刑・釈放を嘆願し、当時のフィリピンの首長であったキリノ大統領に日本人戦犯の釈放を決断させ、全員の日本への帰国の実現に寄与した歌手、渡辺はま子。
この二人を軸に、戦後の知られざる史実に果敢に挑む。