過去の作品紹介 2021年度
ピアノとバイオリンの生演奏で贈る
サトウハチローの詩と母の物語♪
サトウハチローの詩と母の物語♪
【ものがたり】
昭和十九年の夏。
詩人の八郎は、入隊を望む息子・忠の反抗的な態度に手を焼いていた。だが八郎もまた少年の頃、父に反発していたのだった。
放蕩な父・紅緑(こうろく)のため十代半ばで母・春と別居することになった八郎は警察沙汰を繰り返し、中学を退学、離島に送られるはめになる。助けを求める八郎に、為す術もない春。「なぜ俺がこんな目に遭うんだ。あんたが俺を捨てたからだ。あんたは冷たい、丸ごと母親失格だ……」すれ違った思いのまま、八郎が二十二歳の時に春は世を去ってしまう。
時が経ち、詩集『おかあさん』でベストセラー作家となった八郎だったが……。
下層社会から成りあがり、豪邸に住む「グッドピープル」と、下層から抜け出せず、底辺でもがいている女の再会から転がっていく人間関係の軋み・・・
【ものがたり】
マーガレット(戸田恵子)は、マサチューセッツ州のサウスボストンに住む中年のシングルマザー。1ドルショップのレジ係として働きながら、早産により障害を持って生まれた20代の娘・ジョイスを養っている。
マーガレット(戸田恵子)は、マサチューセッツ州のサウスボストンに住む中年のシングルマザー。1ドルショップのレジ係として働きながら、早産により障害を持って生まれた20代の娘・ジョイスを養っている。
そんなある日、遅刻の多さから勤め先をクビになってしまったマーガレット。突如収入が絶たれ、途方に暮れる彼女は、ジョイスの面倒を見てもらっているアパートの大家ドッティー(木村有里)と高校の同級生ジーン(阿知波悟美)に相談を持ち掛ける。するとジーンから、高校時代の恋人・マイク(長谷川初範)が医師として町に戻って来ていることを知らされる。意を決したマーガレットは、仕事を紹介してもらおうとマイクに会いに行くが……。
臆病者の上意打ち、はたして顛末やいかに?
【ものがたり】
「せっ、せ、拙者めが仁藤昂軒をうっ、討ちまする!」
名乗りをあげたのは、双子六兵衛。
水を打ったように静まった大広間は次の瞬間、嘲笑に包まれた。
双子六兵衛と云えば、誰知らぬ者もない臆病者。
片や、殿様のお気に入りの小姓頭を斬り殺して立ち退いた仁藤昂軒は、
向かう処敵なしの剣術指南役なのだ。
たった一人の妹に別れを告げた六兵衛は、昂軒を追って旅立つ―
「お兄様は殺されてしまいます。」
「相手は名人、私は臆病者と認めている。私はこの違いに賭けたんだ。」
役となり語り手ともなる4人のコロスが、八面六臂。楽器を奏で、音具を操り、人はもちろん、馬や犬、蝉や鈴虫、風・雨・風鈴・幟までを演じきる笑劇。
「人を殺したり切腹するのを見るのは好きじゃない」臆病者の上意討ちのてんまつは・・・
「せっ、せ、拙者めが仁藤昂軒をうっ、討ちまする!」
名乗りをあげたのは、双子六兵衛。
水を打ったように静まった大広間は次の瞬間、嘲笑に包まれた。
双子六兵衛と云えば、誰知らぬ者もない臆病者。
片や、殿様のお気に入りの小姓頭を斬り殺して立ち退いた仁藤昂軒は、
向かう処敵なしの剣術指南役なのだ。
たった一人の妹に別れを告げた六兵衛は、昂軒を追って旅立つ―
「お兄様は殺されてしまいます。」
「相手は名人、私は臆病者と認めている。私はこの違いに賭けたんだ。」
役となり語り手ともなる4人のコロスが、八面六臂。楽器を奏で、音具を操り、人はもちろん、馬や犬、蝉や鈴虫、風・雨・風鈴・幟までを演じきる笑劇。
「人を殺したり切腹するのを見るのは好きじゃない」臆病者の上意討ちのてんまつは・・・
あなたも、しあわせを
一杯いかが?…
「story」
時は第二次世界大戦の火蓋が切って落とされた頃。
ニューヨークの閑静な住宅街に住むアビィとマーサ、二人の老姉妹がちょっと頭のおかしい甥のテディと暮らしていた。
二人は町では評判の慈善家で、屋敷を訪ねてくる身寄りのない寂しいお年寄りを、手作りの美味しい”ボケ酒”でもてなしていた。
テディの弟で近々結婚することになっている新聞記者のモーティマーも、この叔母たちを愛している。しかし、応接間のチェストの中で彼は見てはならない叔母たちの秘密を見つけてしまう・・・。
そこに、殺人罪で逃走中のもう一人の甥ジョナサンが相棒と久しぶりに帰ってきた。しかも彼は、殺した男の死体と共に帰ってきたのだ。
ハラハラ、ドキドキ、スリルたっぷりのストーリー。
果たしてこのおばあちゃま二人の秘密とは…?
それらはすべて実際にあった出来事だという・・・・・
【ものがたり】
柳田国男の家を訪れた男、佐々木喜善。物書きになることを夢見る佐々木は、いつしか、自分の生まれ育った故郷、遠野で語り継がれる物語を柳田に語って聞かせます。
東北岩手、遠野の里に伝わる不思議なお話、赭い顔のカッパ、富をもたらすというザシキワラシ、大海嘯(おおつなみ)で死んだはずの妻とのめぐり逢い……それらはすべて、実際にあった出来事だといいます。
興味を掻き立てられた柳田は、実際に自分の目で遠野を見てみようと、懇意にしている詩人・水野葉舟と連れ立って、遠野の地へと赴きます。
完成した「遠野物語」を手にした喜善は、柳田の才能を思い知らされ、別の道を歩もうとするのですが…。
東北岩手、遠野の里に伝わる不思議なお話、赭い顔のカッパ、富をもたらすというザシキワラシ、大海嘯(おおつなみ)で死んだはずの妻とのめぐり逢い……それらはすべて、実際にあった出来事だといいます。
興味を掻き立てられた柳田は、実際に自分の目で遠野を見てみようと、懇意にしている詩人・水野葉舟と連れ立って、遠野の地へと赴きます。
完成した「遠野物語」を手にした喜善は、柳田の才能を思い知らされ、別の道を歩もうとするのですが…。
~ 直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説
「しゃぼん玉」を舞台化 ~
【あらすじ】
幼い頃から肉親の愛情に恵まれず、周りに誰一人頼る者もいない孤独な青年・伊豆見翔人(藤原章寛)は、アパートも追われ、生きるために見知らぬ町でひったくりや強盗傷害事件を起こしては、ヒッチハイクの逃亡生活を続けていた。
「ぼう…、ぼう…」
ある日、彼は山中で怪我を負ってうずくまる老女スマ(佐々木愛)と出逢う…。
そして、平家の落人伝説がまことしやかに語り継がれる、宮崎県の辺境・椎葉村の小さな一軒家で、翔人とスマの奇妙な共同生活が始まったのだった…。
生きる力が弱まっている現代人。
人間の可能性と生きて行く希望と勇気を感じ、
「人間は捨てたもんじゃない」と
人生を励ましてくれる人間再生のドラマです。