作品紹介(2026年)
人の「死」を通して
浮き彫りになっていく
「生」の輝き
雨野隆治は25歳。大学を卒業したばかりの研修医だ。
新人医師の毎日は何もできず、何もわからず、上司や先輩に怒られてばかり。だが患者さんは待ったなしで押し寄せる。
初めての救急当直、初めての手術、初めての看取り。助けられる命と助けられない命・・・。
自分の無力さに打ちのめされながら、がむしゃらに命と向き合い隆治は成長していく。
世界的にも医療格差が進んでおり、人の命が軽んじられている風潮がある現代。この不安な時代に私たちはいったい何を大事にして生きてゆくべきだろうか。
患者をオペするかどうかは医者が判断するが、「いのちの価値」は果たして医者が決められるものなのか?研修医になったばかりの雨野は疑問に思う―――――不器用ながらもガムシャラに命と向き合う雨野の姿を通して、人の命に格差はあるのか?と、改めて問いかけます。
セリフの応酬がおもしろい、
チクリと刺さるビターコメディー
春。老人ホームのサン・デッキで出会ったフォンシア(竹下景子)とウェラー(加藤健一)。入居者や食事や看護師への愚痴で息の合う二人。
ホーム独特の空気感に馴染めない二人は、トランプ遊びを始める。時間つぶしがてら気軽に始めたゲームだが、初心者のフォンシア相手に全く勝てないウェラーは、対戦を重ねるごとに苛立ってきて…。
単純なトランプゲームが、孤独な老人たちの“単純ではない”過去をあらわにする。
単純なトランプゲームが、孤独な老人たちの“単純ではない”過去をあらわにする。
アメリカ生まれの劇作家D.L.コバーンが、わずか30代の時に執筆した処女作。ブロードウェイでの公演は大ヒットを記録し、計516回も上演された。1978年、ピューリッツァー賞を受賞。
愛は、いつも私から逃げていく。
気が付いたら また一人ぼっち。
喜びと苦悩、
ピアフの人生は、美しい泥にまみれていた。
その純粋な魂が、人々の胸を打つ。
両親、祖母、恋人、友人、歌、舞台、絶望、
復活、そして真実の愛―。
「私の人生は、まもなく終わるでしょう。その時がきたら、いろんな人が私の事を語りはじめるにちがいない。 でも、みんなの話があまりに真実と違っていたら、私がどんな人間だったのか、本当のことは誰にも解らなくなってしまう。時間のあるうちに、自分のことを話しておきたい」
ピアフはこの自伝を書き終え、まもなく亡くなった。
「ノン 私は 悔やんではいないの」
この独白は、ピアフの最後の血の一滴である。
奈良岡朋子の名舞台を
丹野郁弓の新演出、
岡本健一さんを客演に迎えて
新配役で上演します。
【あらすじ】
敗戦の年のクリスマス。進駐軍の将校クラブに母屋を接収され、離れに追いやられた五條伯爵家。 天皇は人間になり、華族制度は廃止。生活力のない当主、戦犯になった弟、ヒロポン中毒の息子らの中で、後妻の華子ら女たちはたくましくも将校クラブのホステスを引きうけた。
闇屋の権堂や日系二世の軍人ジョージ・イトウが出入りする離れの宴。華子はジョージの説くデモクラシーの理想に胸ときめかし、愛を膨らませるが、やがて旧勢力が息を吹きかえしていく…。
【解説】
民主主義の理想に燃えた敗戦直後。アメリカの占領政策が激変する朝鮮戦争が始まるまでの5年間を、伯爵家のクリスマスを舞台に描いた斎藤憐の傑作戯曲。日本人の「デモクラシー」受容および現代日本の自画像を喜劇的に描き、「デモクラシー」とは私たち一人ひとりの実践にかかわっていることを訴えます。
奈良岡朋子の名舞台を丹野郁弓の新演出、岡本健一さんを客演に迎えて新配役で上演します。ラストシーン、奈良岡から華子役を受け継いだ中地美佐子の「憲法前文」の朗読が、胸をうちます――。



